2015.11.04

Writer:
田中

難しい専門書籍の読み方

先日、某ECサイトにて技術の専門書籍を探していたのですが
レビュー欄を見ると「初心者の私には理解できない」、
「入門書なのに難しすぎる」といったコメントと共に
非常に低い評価をされている書籍が多いことに驚きました。

実際、書籍自体に問題がある場合も多数ありますが
そういった評価の書籍の一つを購入してみてこの書籍については
読み方のほうに問題があるのではないかと感じました。

何かの書籍で上記のコメントと同じような感想を持たれたことがある方は
次回、書籍を読む機会があれば
書籍が全てを教えてくれるという「受け身の姿勢」ではなく
分からないことはとにかく自分で調べるという「積極的な姿勢」で
読んでみるといいかもしれません。

コツは必ず最初から最後まで目を通し、とにかく読んでる途中に見つかった
分からないキーワードや特に知りたいキーワードを抜き取り、
インターネットでそのキーワードを頼りに詳細を調べる、
自分で実際に試してみるといった方法で1つ1つ理解しながら一度読破し
さらに理解が足らないと感じる不安な個所をもう何度も繰り返し読むことです。
※分からないところを曖昧なまま放置しないことが重要!
読み終わるころにはその書籍に書かれている内容だけでなく
キーワードの関係や関連する知識も一緒に身についているはずです。

また、このような読み方をしておくと時間経過で詳細を忘れてしまっても
重要なキーワードとその概要や概念程度の情報は記憶に残りますので
その情報が次回の学習の助けや何かのアイディアを出す際のきっかけ、
類似・関連分野で新しい業務を行う際に応用できる知識となります。

長々と書きましたが正直なところ上記の方法で読んでみても
どうしても難しい・理解できない専門書籍は多数あります。
そういった場合はとにかくその書籍を読んで自分に足らない知識は何かを
理解しようとする努力をしてみてください。
そうすることで今、自分が身につけようとしている知識の前提として
まず何の知識を先に身につけるべきかという直近の目標が見つかるはずです。
それに気づくきっかけとなっただけでもその書籍を読んだ
価値はあったと思います。