2014.09.22

Writer:
いつも眠たい私

「暗示?」

「着いたよ」と取引先の社長が運転する黒塗りの大き目のバンから降ろされる。
車はそのまま走りだし、見えなくなる。
深夜の真っ暗な外は降りしきる雨。
大きなリュックを背負い、大きな鞄を抱え、傘もささず立ち尽くす。
ここは何処だろう?
自宅の近くではない。
昭和初期を彷彿とさせるような見慣れぬ古びた街並みの一角に
私は一人置き去られ、途方に暮れていた。
確か、車の中には私の部下が乗っていたような気がするのだが・・・

それからどれくらい経ったのか、
朝日で気が付くと道の傍らに私は横たわっていた。
あの雨の中、いつのまにか寝てしまったのか?気を失ってしまったのか?
そこに、近くの家の中年の女性が私に気が付き、家の中に招き入れてくれる。
中には大勢の人たちが集まって、何やら儀式のようなことを行っていた。
群衆の中には何故か知った顔がぽつりぽつり。
所々でモアイ像のような巨漢が数人、仁王立ちになっていた。
これから何が始まるというのか?

と、そこで私は目が覚めて時計をながめ、
やばい!、慌てて身支度を整え家を出ました。
うーん、あれは何だった?
今朝のわずか30分足らずの二度寝で見た夢。
これから起きる事の暗示?
それともデジャブか?
怖いけど、あの続きが見たい。

なんにせよ、とりあえずいつも通り会社に着いた。
正夢にならなけりゃ、めでたしめでたし。