2022.07.04

Writer:
おぢさんスキーヤー

蒲蒲線、一歩前進

弊社のある蒲田にはJR京浜東北線の停車駅かつ東急池上線/多摩川線の
ターミナルである蒲田駅と、京浜急行の京急蒲田駅の2つの「蒲田駅」があります。
ちなみに京急蒲田のほうが歴史が古く当初はこっちが「蒲田駅」だったそうです。
この2つの蒲田駅、直線距離で700mほど離れていてなにかと不便なので、
この間を電車で接続しようというのが最近計画が一歩前進したという報道のあった
「蒲蒲線(通称)」です。
大田区にとって永年の悲願であったそうなんですが、正直私は蒲田で働くように
なるまで知りませんでした。
計画では先ず地下を通すことで2つの蒲田駅間を接続。その後、京浜急行空港線に
東急線が乗り入れることで東急線沿線やそこに乗り入れる東京メトロ、東武東上線、
西武池袋線などからの羽田空港へのアクセスが改善するという壮大な計画だそうです。
ただ東急線が京浜急行線に乗り入れるには軌間/ゲージの違いという課題があります。
軌間というのは線路の間隔のことで東急線はJR(旧国鉄)在来線などと同じ狭軌(1067mm)、
京浜急行は新幹線などと同じ標準軌(1435mm)で、この違いをどう解決するかは
まだ決まっていないそうです。

ところで日本の鉄道の大半は上記の2種類の軌間であることが多いのですが、
中にはそうでないものもあり、身近なところでは京王電鉄の1372mmがあります。
これは馬車軌間とも呼ばれ、都電荒川線や東急世田谷線などでも同じ軌間が
使われています。
余談ですがこれらの軌間、妙にキリの悪い数字だと思いませんか? じつは、
1067mm=3フィート6インチ
1372mm=4フィート6インチ
1435mm=4フィート8.5インチ
と、鉄道はイギリス発祥だけあってフィート/インチで定められた数字を
メートル単位に直した結果だったんですね。