2021.08.23

Writer:
おぢさんスキーヤー

台風シーズン

 8月も半ばを過ぎいよいよ台風シーズンですね。
今年は太平洋高気圧の位置が例年と違っているために、その影響か台風の発生する場所や
その後のコースも違って予想を難しくしているようです。
 先日の台風9号では「温帯低気圧」に変化し台風ではなくなった後も発達を
続け、強風による被害をもたらしました。台風が消えるときは力が衰えている
印象が強いですが、実際には今回のように「温帯低気圧」に変わっただけで
発達をしていたり、風は弱くとも雨の強さは変わらなかったりと台風であることと
被害の大小は必ずしも結びつかないので注意したいですね。
「温帯低気圧」に変化後に大きな被害をもたらした台風として
洞爺丸台風(昭和29年15号)があります。
風速が弱まり晴れ間も覗いたことから台風の目が通過し、天候は回復していくと
判断して出港しました。
しかし実際には天候はさらに悪化。洞爺丸含め5隻が沈没する悲劇となりました。
このことからこの台風は「目」が二つあったと長く言われてきたのですが、
近年の研究では「温帯低気圧」に変化していた可能性が高く、台風の目と誤解されたのは
閉塞前線だったとされています。
気候変動により今後日本に接近する台風は、より発達・大型化するとも言われていて、
今までの常識はもはや通用しないといわれています。
今一度しっかりと対策を考えておいたほうがいいかもしれません。