2015.07.13
AWSのEC2インスタンスタイプにM4ファミリーが追加されました
掲載時期の都合により少し古い情報になりますが
汎用用途で気軽に使えることが売りのM系インスタンスタイプにM4ファミリーが追加されました。
M3とざっくり比較してみて私が気になったのは下記の点です。
・4xlarge、10xlargeが追加され、mediumがなくなりました。
→なんで8じゃなくて10なのかというツッコミはありますが
とにかくM3より性能のが高いサイズが選択できるようになりました。
その分、デモ環境や試験環境でよくお世話になるmediumがなくなりましたが
従来のm3.mediumを使うかT2系から選ぶかでなんとでもなるのでひとまず
問題ないですね。
・現時点での料金はM3より少し安いようです。
→M4追加にあわせて6月にM3も5%の値下げが行われましたが
それでも現時点では同程度のサイズならM4のほうが料金が安いようです。
特にM3で記憶領域にEBSのみを使っている場合はM4に変えることで
追加料金なしでEBS最適化が有効になるのでメリットは大きいと思います。
・EC2-Classicプラットフォームには非対応です。
→新規アカウントではもうすでにかなり前からEC2-VPCのみサポートに
なってますのでこれはしかたがないですね。
M4系(C4系も)を使う場合は素直にEC2-VPCに移行しましょう。
・インスタンスストレージがなくなりました。
→これは例えばデータ加工時の一時保存領域にディスクを使うような
アプリケーションを動作させている場合はEBS追加の料金はもちろんのこと
それ以上にディスクのパフォーマンス面でデメリットとなるかもしれません。
上記のような場合はM3系を使用し、それ以外はM4系といった使い分けが必要そうです。
AWSは最近でもユーザーのニーズに合わせてサービスがどんどん増えていますし
今回のM4追加により高性能の選択肢ができた上に料金が安くなったことで
また少し利用の幅が広がった気がします。
開発に携わる者としては変化が早いと技術習得のゴールがすごい勢いで
逃げていくような感じで複雑な気持ちですが技術者の需要はまだまだ続きそうな
ので
今後も新情報に注目しつつ学んでいこうと思います。