2015.06.15
プチ金融講座、宵越しの金はラップに?
以前、証券会社のTVCMで気になった用語「NISA」について調べたことを書いてみましたが、また最近「ファンドラップ」「ラップ口座」なる用語が増えているような気がして、調べてみたのでご紹介。
まずラップ(Wrap)ですが、ラッピング、サランラップなどと同じ「包む」の意味。
「ラップ口座」は、お金を預けておくと、プロがお客のニーズに合わせ判断し、株や債券などに投資運用してくれるというサービス。
一昔前だと、投資顧問会社のアドバイスを受けて、自分で証券会社などを通じ色々投資していたところを、全て一括してやってくれるというお便利サービスなんですが、投資先が幅広く、取引単位当たりの値が高いものにも手を出すので、数千万円が一つ目安と言う富裕層向けサービス。
そこで投資先を、プロのおススメでパックされた投資信託(ファンド)に限定し敷居を下げたのが「ファンドラップ」で、最近だと数百万円くらいからはじめられるようです。
金融の専門家が仕事として運用してくれる訳ですから、個人でやるのとは比較にならない、小さなリスクで大きなリターンを期待できるメリットがある一方で、そうは言えやはり投資、プロと言っても自分専属ではなく窓口となる証券会社などの利益が優先、さらに口座の維持管理費のほかに投資顧問料なども必要で、結構な手数料がかかるマイナスポイントも。
個人的に思うに、なけなしの500万円を預け安全性重視で長期間コツコツとという運用よりは、潤沢な余裕の一部を、ある程度のリスクを承知で高額手数料を払って余りある大きなリターンを期待するケース向け?
宵越しのお金を持たないロンリーウルフよりは、宵越しのお金たっぷりなセレブオンリー向けなサービスに見えました。